WORKS:

地域と文化のためのメディアを考える連続講座 第4弾

メディアをつかって、目に見えないものを、拡張する。

映像、写真、本、場所など、市民のわたしたちも気軽に使えるようになったメディア。これまで、さまざまなメディアに関わる実践者による講座を通して、地域社会や日常生活の中にある”目に見えない”文化資源の探り方について考えてきました。
第四弾では、研究者、福祉施設長、社会活動家をお招きし、
それぞれの分野でメディアを用いて拡張することで生まれるものは何なのか、メディアに対する捉え方や活用法について思考します。

講座テーマ1|短編アニメーション・ワールドの探索地図
日時:12月4日(水)19:00〜21:00
会場:Y Pub&Hostel(鳥取市今町2-201)
ゲスト講師:田中 大裕(tampen.jp編集長)

テレビやネットで見かけない日はないほど身近でありながら、実は知らないことだらけな「短編アニメーション」。上映会やトークイベント企画も手がける情報サイト「tampen.jp」の活動紹介を軸として、近年の流行や活用事例、作品を見れる場所や作り手になるための方法など、その魅惑的な世界を探索するための案内をしていただきます。

講座テーマ2|豊かな対話による、ケアの現場づくり
日時:1月29日(水)19:00〜21:00
会場:Y Pub&Hostel(鳥取市今町2-201)
ゲスト講師:淡路 由紀子(グレイスヴィルまいづる施設長)

舞鶴にある特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」では、ダンサーとの協働プロジェクト「とつとつダンス」の公演をきっかけに「シリーズとつとつ」プロジェクトを2009年から始動し、今もなお行われています。ダンス、文化人類学、哲学などを福祉に取り込むことで、どのようなケアの現場が生まれているのか、事例やエピソードを伺います。

講座テーマ3|身体で考え、社会へ飛び出す活動体

日時:2月12日(水)19:00〜21:00
会場:Y Pub&Hostel(鳥取市今町2-201)
ゲスト講師:木ノ戸 昌幸(NPO法人スウィング理事長)

京都・上賀茂を拠点にする「NPO法人SWING」は、障害のある人ない人およそ30名が、芸術創作活動「オレたちひょうげん族」や、全身ブルーの戦隊ヒーローに扮して行う清掃活動「ゴミコロリ」など、既存の「仕事」「福祉」の枠組みの外へ超えていく活動をしています。概念に囚われず、身体の赴くままに、社会へ広がるプロデュースの思考に迫ります。

全講座講師プロフィール:
田中 大裕(tampen.jp編集長)
抽象アニメーション / モーション・グラフィックス史研究者。アニメーション史研究のかたわら、2018年から国内短編アニメーション総合情報サイトtampen.jpの編集長を務める。国内の短編アニメーションを紹介するライティングや個人アニメーション作家へのインタビューと並行して、上映会やトークイベントの企画・運営をおこなう。そのほか、『ヱクリヲ(WEB)』や『クライテリア』などで論考を執筆。
http://tampen.jp/

淡路 由紀子(グレイスヴィルまいづる施設長)
1963年生まれ。2003年、社会福祉法人「グレイスまいづる」の設立メンバーとなり20年余り勤めた舞鶴市を退職。2005年4月、京都府北部初、全室個室ユニット型の特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」(以下、グレイスという)の施設長に就任。2009年、舞鶴市のアートプロジェクトで、ダンサー/砂連尾理氏と出会う。2010年3月に砂連尾氏とグレイスの入居者による「とつとつダンス」公演が行われたことをきっかけに、グレイスにおいて「シリーズとつとつ」と題した、ダンス、文化人類学、哲学などのワークショップを始める。関係図書/『となりの認知症』(西川勝著/ぷねうま社)『老人ホームで生まれたとつとつダンス ダンスのような介護のような』(砂連尾理著/晶文社)

木ノ戸 昌幸(NPO法人スウィング理事長)
1977年生まれ・愛媛県出身。立命館大学文学部卒。NPO法人スウィング理事長。フリーペーパー『Swinging』編集長。引きこもり支援NPO、演劇、遺跡発掘、福祉施設勤務等の活動・職を経て、2006年、京都・上賀茂にNPO法人スウィングを設立。人の「働き」を「人や社会に働きかけること」と定義し、芸術創作活動「オレたちひょうげん族」、清掃活動「ゴミコロリ」、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」等の活動をプロデュース。「べき」やら「ねば」やら既存の仕事観・芸術観に疑問符を投げかけながら、社会をオモシロく変えてゆきたいと願ったり願わなかったり。単著に『まともがゆれる ―常識をやめる「スウィング」の実験』(2019/朝日出版社)。

鳥取大学にんげん研究会
2012年に鳥取大学地域学部の学生らとゲストハウス&シェアハウス&カフェ「たみ」を運営するうかぶLLCで立ち上げた研究会。2013年以降、鳥取大学地域学部の複数のゼミなどが参画し、合同ゼミとしてゆるやかに活動している。地域社会の中でひとりの「にんげん」がどのように活動し、いかにして仲間を増やし環境をつくるのかについて、生活する人々の視点で、読書会やトークイベント、研究発表会などを行う。2016年から「地域と文化のためのメディアを考える連続講座」、2017年から「地域社会の記憶と文化のためのメディア・プロジェクト」を始動する。これまでの主な企画に「にんげん研究大発表会(2016〜)」、「地域と文化のためのメディアを考える連続講座(2016〜)」、「『聞く』からはじまるコミュニケーション〜「ハッピーアワー」上映会&トークショー(2018)」がある。

地域社会の記憶と文化のためのメディア・プロジェクト
主催:鳥取大学にんげん研究会・地域学部附属芸術文化センター 五島朋子
鳥取大学:人口希薄化地域における地域創生を目指した実践型教育研究の新展開(戦略3ー1)支援事業

お問い合わせ・企画:蛇谷りえ(うかぶLLC)
jatani[@]ukabullc.com、0858-41-2026(ゲストハウス&カフェ「たみ」兼用)