WORKS:

地域と文化のためのメディアを考える連続講座 第3弾

目に見えないものを、みんなで、残す。

映像、写真、本、場所など、市民のわたしたちも気軽に使えるようになったメディア。これまで、さまざまなメディアに関わる実践者による講座を通して、地域社会や日常生活の中にある”目に見えない”文化資源の探り方について考えてきました。
第三弾では、エデュケーター、ディレクター、ダンサーをお招きし、「活動/仕組み/対話」に注目して、みんなで実践することで、何が残せるのか、その方法と可能性について思考します。

講座テーマ1|廃材から見る町の文化資源
日時:12月25日(火)19:00〜21:00
会場:Y Pub&Hostel(鳥取市今町2-201)
ゲスト講師:大月ヒロ子(IDEA R LAB代表)、sungja you(Dongdaemun Design plaza エデュケーター)
美術館や博物館に属して、教育・普及活動を行う二名のエデュケーター。町の歴史、廃材、空き家、地域で暮らす人々などを「文化資源」と捉え、市民が創造的な活動をするためにのプログラム開発に取り組んでいます。今回は岡山・玉島と韓国・ソウルの事例紹介をお話しいただきます。

講座テーマ2|「震災」にみる参加型コミュニティ・アーカイブ
日時:1月21日(月)19:00〜21:00
会場:Y Pub&Hostel(鳥取市今町2-201)
ゲスト講師:甲斐賢治(せんだいメディアテーク アーティスティックディレクター)
市井の人たちが集い、写真、音声、テキスト、映像メディアで取材、記録、保存、活用までを行う「コミュニティ・アーカイブ」。東日本大震災をきっかけにせんだいメディアテーク内に開設された「3がつ11にちをわすれないためにセンター」を始めとした参加型で草の根的なメディア実践について伺います。

講座テーマ3|老人ホームで生まれた、ダンスと対話の場
日時:2月6日(水)19:00〜21:00
会場:パレットとっとり市民交流ホール(鳥取市弥生町323-1)
ゲスト講師:砂連尾 理(ダンサー・振付家)
舞鶴にある老人ホームでのダンスワークショップによって作られた『とつとつダンス』。2009年から始動し、ダンス公演にとどまらず、介護現場での勉強会や人類学・哲学のカフェ活動などに展開されています。本講座では、その事例とミニワークショップをとおして、ダンスを通じたさまざまな人たちとの対話の場づくりについて考えます。

全講座講師プロフィール:
大月ヒロ子(IDEA R LAB代表)
板橋区立美術館学芸員を経て独立。展覧会の監修やコミュニケーションを誘発する学びの空間デザイン、プロダクトデザインにおいてキッズワークショップを生かす新手法の構築などを行う。著書=『新・わくわくミュージアム──子どもの創造力を育む世界の126館』『まるをさがして』『コレでなにする?──おどろき・おえかき』。共著=『クリエイティブリユース──廃材と循環するモノ・コト・ヒト』ほか。教育・空間・研究領域でグッドデザイン賞、キッズデザイン賞など多数受賞。
http://www.idea-r-lab.jp/

sungja you(Dongdaemun Design Plaza エデュケーター)
イタリアデザイナー、ブルーノ・ムナーリさんから影響を受けて20年間子供のためのデザイン展示、教育、ワークショップ、教具企画とデザインの仕事を主に続けている。 現在はソウルデザイン財団教育事業チームマネージャーとして働いてる。 子供、小中高生、先生対象のデザインプログラムを企画してDDPと東大門周辺地域と協力してデザイン教育を行なっている。

甲斐賢治(せんだいメディアテーク アーティスティックディレクター)
大阪生まれ。主に地方行政の文化施策に従事、企画、運営に携わるとともに、アートやメディアにまつわる複数のNPOに所属。「個人がメディアを活用し、自ら、環境を作り出す力の創出」や、「地域文化の地産地消サイクルの起動」を目指し、社会活動としてのアート、メディア実践に取り組んできた。 2010年春より、せんだいメディアテークに所属。2011年、東日本大震災を受け市民参加・協働型の「3がつ11にちをわすれないためにセンター」や「考えるテーブル」などを展開。2016年より、さらにメディアテークの機能をまちに拡張し「アーティストのユニークな視点と仕事を地域の人材、資源、課題」につなぐ新事業「アートノード」に取り組む。2011年度芸術選奨・芸術振興部門文部科学大臣新人賞受賞。

砂連尾 理(ダンサー・振付家)
1991年、寺田みさことダンスユニットを結成。2002 年、「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて、「次代を担う振付家賞」(グランプリ)、「オーディエンス賞」をW 受賞。2004 年、京都市芸術文化特別奨励者。2008 年度文化庁・在外研修員としてドイツ・ベルリンに1 年滞在。近年はソロ活動を中心に、ドイツの障がい者劇団ティクバとの「Thikwa+Junkan Project」、京都・舞鶴の高齢者との「とつとつダンス」、宮城・閖上(ゆりあげ)の避難所生活者への取材が契機となった「猿とモルターレ」等を発表。著書に「老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような―」(晶文社)
立教大学 現代心理学部・映像身体学科特任教授
http://www.osamujareo.com/

鳥取大学にんげん研究会
2012年に鳥取大学地域学部の学生らとゲストハウス&シェアハウス&カフェ「たみ」を運営するうかぶLLCで立ち上げた研究会。2013年以降、鳥取大学地域学部の複数のゼミなどが参画し、合同ゼミとしてゆるやかに活動している。地域社会の中でひとりの「にんげん」がどのように活動し、いかにして仲間を増やし環境をつくるのかについて、生活する人々の視点で、読書会やトークイベント、研究発表会などを行う。2016年から「地域と文化のためのメディアを考える連続講座」、2017年から「地域社会の記憶と文化のためのメディア・プロジェクト」を始動する。これまでの主な企画に「にんげん研究大発表会(2016〜)」、「地域と文化のためのメディアを考える連続講座(2016〜)」、「『聞く』からはじまるコミュニケーション〜「ハッピーアワー」上映会&トークショー(2018)」がある。

地域社会の記憶と文化のためのメディア・プロジェクト
主催:鳥取大学にんげん研究会・地域学部附属芸術文化センター 五島朋子
鳥取大学:人口希薄化地域における地域創生を目指した実践型教育研究の新展開(戦略3ー1)支援事業

お問い合わせ・企画:蛇谷りえ(うかぶLLC)
jatani[@]ukabullc.com、0858-41-2026(ゲストハウス&カフェ「たみ」兼用)